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Check it out!! 最後に更新した日:2011/12/16



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013-最近のブームや気になるエコニュース




MOP5

 こんにちは、やまねです。 寒くなってきましたねー。紅葉も今が盛りです。
 さてさて今回は少し前の話題になりますが、10月に名古屋で行われた会議のうち、MOP5について書いてみたいと思います。今までの内容とは打って変わってスペシャルにカタい話題になっちゃいますが、読んでみてくださいね。
MOP5って何だ? 
「COP10についてはある程度わかるけどMOP5って何だ??」という方も多いのではないでしょうか。 

 MOP5とは「カルタヘナ議定書第5回締約国会議」のことです。「カルタヘナ議定書」とは遺伝子組み換え作物(GM作物)が国境を超えることに関して定めた枠組みのことで、生物多様性条約から派生する形で定められました。
 遺伝子組み換え作物は例えば農作物の場合は特定の農薬や生物に対する耐性を持っているなど、国境を越えた先でどのような影響を及ぼすのかがはっきりしないものもたくさんありますから、行き来にもルールが必要ですよね。 


  ですのでMOPは簡単に言うと『GM作物の輸出入によって及ぼされる可能性のある、生物多様性の破壊について協議する会議』といえるのではないでしょうか。生物多様性といっても主に、農業や貿易に関する分野といえますね。 


  ●話し合われた内容
 それでは、今回のMOP5ではどのようなことが話し合われたのでしょうか。大きな焦点としてはGM作物が輸入国の生態系に悪影響を与えた場合に、 

1)損害を与えた責任事業者を条約締約国の政府が特定し、財政的な保障を求めるか 
(2)その対象をGM作物で作った加工品まで含めるのか 

ということでした。しかしこの内容、じつは話し合いが始まったのは04年とのことです。ずいぶん長い間話し合われていますよね。

 さて、話し合いの結果(1)については保障を求められるということになり、各締約国はこのための基金を設置できるようになりました。この基金は万が一責任事業者となったとなった事業者が多額の保障金を支払えなかった場合に使われることとなるのでしょう。また、(2)については対象に加工品は含めず、GM生物や農作物だけとなりました。加工品では何が影響を及ぼしたのかということについて特定が難しいということでしょう。

  これらの新しいルールは、話し合いの始まったマレーシアの首都クアラルンプールと、完結した今回の名古屋の両名をとり「名古屋・クアラルンプール補足議定書」と名付けられ、採択されました。 


  ●問題点はないの? 
 今回の決定内容、GM作物の責任をはっきりさせるという点でルールとしては良いものだったと言えるでしょう。 

 だけど実は決定内容以外のところで問題があるともいえます。何よりも一番の問題は世界のGM作物・生物の輸出大国であるアメリカ、カナダ、アルゼンチンは、カルタヘナ議定書に非加盟であるということ。
 
 彼らのような輸出大国が話し合いに参加していないということで何が一番問題なのかといえば、日本を含めた輸入国側の見解や意見を考慮できないということになります。議定書の内容に沿った保障をこれらの国に求めることになったとしても非加盟であることを盾に拒否されることがあるかもしれません。

 輸入国のなかには多数の開発途上国とされる国々もあり、そうした国々は財政的にみてアメリカなどから比べれば大変弱い立場にあります。もしGM作物や生物によってこうした国々が何らかの被害を受けた場合、加盟国をあげて被害側を守っていく必要があります。



・・・と少し内容が環境から離れてしまいました。環境問題ということにつなげていえば、そもそもこうした対策が適用されるような状況になってほしくはないですよね。今の私たちの生活だって少なからずGM作物・生物の恩恵を受けていますし、さらにこの流れが加速する可能性は大いにあるでしょう。
 しかし、特に輸出国はこれらがいまある生物に悪影響を与えることのないよう、しっかり考えるようになってほしいなと思っています。生き物は失われてからでは決して取り戻せないものですしね。 

長文乱文失礼しましたー。ではまたっ。

コメント
MOP5について初めて知りました。
ルールを作ったものの、それを守るべき大国が参加していない。
京都議定書なんかでも似たような状況がありますが・・・。
参加しない国にはそれなりの主張があるのだと思いますが、国境に関係ない問題なのですべての国が参加してこそ効力を発揮するものですよね。
目先の損得もあるんでしょうが、それ以上に、失ってしまうと取り戻せないものについて、より一層考えてほしいと思いました。
  • カンセミ21 うね
  • 2010/11/17 7:05 PM
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